川合地区センター はつらっつ

日時令和3年8月2日(月)~令和3年12月27日(月) 毎週月曜日開催  10:00~11:30 
※ 本来4月からの開催予定(チラシ参照)でしたが、新型コロナ感染症の影響にて、8月からの開催になりました。
※ また8月下旬からの緊急事態宣言期間中(期間内の計3回分)は中止となっております。
参加人数30名(会場定員 100名)
広い会場を活用し、しっかりとソーシャルディスタンスを確保しながら開催しておりました。

認知症予防教室プログラム

1
リアリティオリエンテーション 姿勢・発声トレーニング(中津智広・須田貴大) 

教室の始めは、身体(からだ)と脳への働きかけから。コロナ禍でも他者との交流を安全に提供。

2
ストレッチ・筋トレ(須田貴大)

自宅でも可能な運動を中心に実施。どこに効果があるか…今、どの部分がストレッチされているかなど、自分自身に問いかけながら行うことが重要。

3
認知症予防講座(のぞみの丘ホスピタル 医師・理学療法士・看護師など)

各回に認知症予防をテーマにした「講座」を20分~30分で実施。テーマに合わせて医師・理学療法士・看護師などが登壇。
※ 下記の認知症予防講座には、初回の講座「認知症予防とコグニサイズ」についてを簡単に紹介します。

4
コグニサイズプログラム(中津智広・須田貴大)

認知症予防のトレンドの一つ。有酸素運動と認知課題(頭で考える課題)を組み合わせたトレーニングを実施。
教室の終盤には、参加者の皆さんに課題を考えてもらって実施しました。

認知症予防講座(一例)

講座名認知症予防とコグニサイズ
担当中津理学療法士
時間10:45~11:05
内容

認知症は①脳の疾患(病気)です。つまり原因があります。単に「老化なんだから…」と考えないことも重要なんですね。

脳の機能が低下すると、様々な形で症状が出現します。そして③生活が送りにくくなる…これが認知症を知る上での3つのキーワードです。

認知症の原因と言われているのが、脳の神経細胞を減少させてしまう「脳のゴミ」。これを、いかに溜めないような生活を送るか…が大切になります。予防に有効的な活動や日常生活での留意事項などは各専門職からお伝えしていこうと思います。(認知症予防講座 一覧)

有酸素運動と考える課題(認知機能を活用する)を組み合わせたトレーニングを「コグニサイズ」と言います。

コグニション=認知機能)+(エクササイズ=運動) → コグニサイズ(考える課題と運動を同時に行ってみる)

このトレーニングは、脳の神経細胞を守るホルモンを効率よく分泌してくれるのです。楽しいトレーニングで認知症予防に取り組んでみましょう。

コグニサイズメニュー

内容

◎足踏み+数唱(数字の課題にて上肢操作・手拍子)
◎足踏み+作業記憶課題(数字と手指動)ストループ課題(文字・色・方向の識別)
◎1人で行うコグニサイズ中心だが時折、2人で実施。※ 対面、グルーピングでのトレーニングはソーシャルディスタンス確保を徹底。

教室の様子

 この認知症予防教室では、トレーニングの実践はもちろん、学びの場としても活用していただきました。

 また参加者さん個人へ教室に参加された「成果」をお届けするために、成績表を作成して最終日にお渡ししています。

 成果を判断する「評価(アセスメント)」項目には、握力、移動能力(TUG;Time Up and Go)、反応速度(課題遂行までの時間)、不安度(アンケート調査)を用いています。教室の期間を経て、どのような「成果」が表れたのか…その「成果」を持って、次なる活動に参加して頂くことが重要です。

写真① : 須田理学療法士の筋トレやストレッチの紹介。

写真② : 精神デイケアの長瀬看護師による嗅覚を刺激するアロマの講話。

写真③ のぞみの丘ホスピタル 認知症治療病棟渡邉看護師長より。BPSD(認知症の心理・行動症状)に関しての説明と、病棟での看護に関するリアルな話題提供!

写真④ 認知症予防の最前線(一番リアルな情報)をお届けできるのも、この教室ならでは!

写真⑤ のぞみの丘ホスピタルの森藤Dr.による、ユーモアに溢れた、かつ有意義な認知症と前段階であるMCIに関する講座風景。

写真⑥ 認知症と関連性が深い糖尿病。より生活習慣の見直しを意識していただくため講座風景。

新型コロナウィルス感染対策について

 会場は可児市川合地区センターです。

 新型コロナ対策として事前の体調確認は基より、3密を徹底的に避けた環境で実施していました。

 毎回の参加前の検温、血圧測定やマスク着用徹底、手指のアルコール消毒など…参加された皆様のご協力があってこそ、教室が開催出来たのだと思います。