富加町 認知症予防教室(2021年度 前期

日時令和3年4月14日(水)~令和3年9月22日(水) 第2・第4水曜日開催  9:30~11:00 
※ 新型コロナ感染症対策を講じての開催です。
※ コロナ禍にて3密を避けるため、2教室の運営で行いました。
※ 第1教室 第2水曜日開催(定員15名) 第2教室 第4水曜日開催(定員15名)
参加人数15名(各教室定員 15名)

スケジュール

1
リアリティオリエンテーション 姿勢・発声トレーニング(中津智広・尾関昭宏) 

教室の始めは、身体(からだ)と脳への働きかけから。コロナ禍でも他者との交流を安全に提供。

2
ストレッチ・筋トレ(中津智広・尾関昭宏)

自宅でも可能な運動を中心に実施。どこに効果があるか…今、どの部分がストレッチされているかなど、自分自身に問いかけながら行うことが重要。

3
認知症予防講座(のぞみの丘ホスピタル 医師・理学療法士・看護師など)

各回に認知症予防をテーマにした「講座」を20分~30分で実施。テーマに合わせて医師・理学療法士・看護師などが登壇。
※ 下記の認知症予防講座には、「お口の大切さと嚥下体操」をテーマした講座を簡単に紹介します。

4
コグニサイズプログラム(中津智広・尾関昭宏)

認知症予防のトレンドの一つ。有酸素運動と認知課題(頭で考える課題)を組み合わせたトレーニングを実施。
教室の終盤には、参加者の皆さんに課題を考えてもらって実施しました。

認知症予防講座

講座名お口の大切さと嚥下体操
担当尾関理学療法士
時間10:20~10:40
内容

今回の講座は、お口の健康についての簡単な概要と、機能を保つための「嚥下体操」を紹介しました。お口の健康維持に大切な3つのポイントは…①痛くないこと ②美味しく食べられること ③元気に笑えること。「そんなこと…」と思うポイントかもしれませんが、お口の健康を保つことは、結果「健康寿命を延ばす」ことにもつながります。

3つのポイントの中でも「②美味しく食べられること」ということに着目して、食べるために必要な機能を維持するためのトレーニングを紹介しています。食べるために必要な機能…例えば、噛む(咀嚼)・飲み込む(嚥下)・唾液の分泌(消化のサポート)など。維持するためには、やはりトレーニングも必要なんですね。

講座の後半では「噛むことに必要な顔面や首の筋肉の運動」「飲み込むために必要な舌や首の筋肉の運動(発生も含めて)」「唾液が分泌しやすくなるマッサージ」など自宅でも出来るトレーニングを一緒に行いました。

コグニサイズメニュー

内容

◎足踏み+数唱(数字の課題にて上肢操作・手拍子)
◎足踏み+作業記憶課題(数字と手指動)ストループ課題(文字・色・方向の識別)
◎1人で行うコグニサイズ中心。※ 対面、グルーピングでのトレーニングはソーシャルディスタンスを徹底。

教室の様子

 この認知症予防教室では、トレーニングの実践はもちろん、学びの場としても活用していただきました。

 また参加者さん個人へ教室に参加された「成果」をお届けするために、成績表を作成して最終日にお渡ししています。

 成果を判断する「評価(アセスメント)」項目には、握力、移動能力(TUG;Time Up and Go)、反応速度(課題遂行までの時間)、不安度(アンケート調査)を用いています。教室の期間を経て、どのような「成果」が表れたのか…その「成果」を持って、次なる活動に参加して頂くことが重要です。

左の写真 : コグニサイズには毎回、懸命に取り組んでいただけました。

右の写真 : 先年度も登壇された森藤Dr.からの「認知症とMCI」に関する講座風景。

新型コロナウィルス感染対策について

 会場は富加町高齢者活動センターです。新型コロナ対策として3密を避けた環境で実施しています。

 毎回、参加前の検温、血圧測定やマスク着用徹底、手指のアルコール消毒など、しっかり行いました。

 9月開催予定であった教室は「緊急事態宣言」のため中止となりましたが、参加者の方には「成績表」を作成し配布させて頂いております。次の活動に向けて、皆さんが「目標」を持って頂ければ嬉しく思います。