人は様々な夢や希望を持って日々を過ごしています。
『すべきことがある・やりたいことがある』など、年齢や病・障害などの有無にかかわらず将来に目的や希望があるからこそ生きていく意味があり、大切な生命の活力要素と考えます。たとえ高齢になっても、認知症になっても、希望や生きがいが無くなるわけではありません。 
20年ほど前までは『認知症(以前は痴呆と称した)になったら何もわからなくなる・・』と言われていたこともありました。 確かに認知症状の無い方と比べれば “出来ること” “理解・伝えること” などの範囲に違いはありますが、認知症の発症で意思や人格まで失ってしまうことはありません。当法人の認知症専門老人保健施設では、認知症状が顕著な方でも職員と関わる日々の中で、楽しみや生きがいを見出し、生活していただいております。
また利用者の皆様は『自宅へ帰りたい』『家族と暮らしたい』『楽しく生きたい』といった望みをもっておられます。その思いを具現化するために、当施設では認知症専門医師による診断・治療やリハビリ提供により、認知症状を軽減させることで在宅での生活を目指すプログラムも用意しております。今後も利用者の皆様に向け、生きがいのある長寿へとつなぐ役割を使命とし、努力を続けていく所存です。